賃貸物件の選択肢として、洋室だけではなく和室も候補としてはあります。しかし、和室にはデメリットも多く、「賃貸 和室 やめとけ」という声も聞かれます。
本記事ではその理由と向いている人はどんな人かを見ていきましょう。
賃貸で和室はやめとけと言われる理由
賃貸和室はやめとけと言われる理由は、以下の7つです。
家賃相場が低いわけではない
和室は、洋室に比べて家賃が安いイメージがありますが、実際には必ずしもそうではありません。
築年数が新しい物件や、設備が整っている物件は、洋室と同等の家賃であることもあります。
退去費用が高くなりがち
和室は畳が使われており、退去時に畳の表替え費用を請求されることがあります。
1畳あたり5,000円程度かかるため、6畳の部屋であれば3万円、8畳の部屋であれば4万円の費用が発生することになります。
通常使用に関する損耗等については借主の負担は不要という考えが基本です。ただし、賃貸借契約で借主負担という特約が付けられているケースも多くありますので、注意が必要です。
襖や障子、畳表の損耗が経年変化や通常使用によるものだけであれば、賃借人の負担で張替える必要はないと考えられます。しかし、賃借人が毀損した場合には、賃借人の負担で張替えることになります。
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掃除の手間がかかる
畳は埃が溜まりやすいため、こまめな掃除が必要です。また、シミやカビが発生しやすいため、定期的にメンテナンスを行う必要があります。
築年数が古い物件が多い
和室は、洋室に比べて築年数が古い物件が多い傾向があります。築年数が古い物件は、設備が古かったり、耐震性が低かったりといったデメリットがあります。
カビ・ダニの原因になる
畳は水気に弱く、カビやダニが発生しやすいです。特に、湿気の多い地域では、カビやダニの発生がより顕著になります。
家具で畳がへこみやすい
重量のある家具を置くと、畳がへこみやすくなってしまいます。畳がへこむと、見た目が悪くなるだけでなく、畳の耐久性を低下させる原因にもなります。
幽霊が出そうで怖い
和室は、洋室に比べて幽霊が出そうなイメージがあります。そのため、幽霊が苦手な人にとっては、和室は住みにくいと感じるかもしれません。
賃貸で和室はやめとけと言われる中で向いている人
では、賃貸和室に向いているのは、どのような人なのでしょうか。
以下の3つの条件に当てはまる人は、賃貸和室に向いているといえるでしょう。
和室の雰囲気が好きな人
和室の雰囲気が好きで、和の文化を大切にしたい人には、賃貸和室はおすすめです。
掃除やメンテナンスに手間を惜しまない人
和室は、洋室に比べて掃除やメンテナンスに手間がかかるものです。そのため、掃除やメンテナンスに手間を惜しまない人には、賃貸和室は向いています。
カビやダニに強い人
和室は、カビやダニが発生しやすいものです。そのため、カビやダニに強い人には、賃貸和室は向いています。
賃貸和室は、メリットだけでなくデメリットも存在します。事前にメリットとデメリットをしっかりと理解した上で、検討することが大切です。
賃貸で和室を選ぶ際の注意点
賃貸和室を選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。
築年数をチェックする
築年数が古い物件は、設備が古かったり、耐震性が低かったりといったデメリットがあります。そのため、築年数はできる限り新しい物件を選ぶようにしましょう。
畳の状態をチェックする
畳の状態が悪いと、カビやダニが発生しやすくなります。そのため、畳の状態は必ずチェックするようにしましょう。
退去費用の確認をする
退去時に畳の表替え費用を請求される可能性があるため、退去費用は必ず確認するようにしましょう。
また、賃貸和室は、洋室に比べて家賃が安いイメージがあるため、家賃だけで判断してしまうと、後悔する可能性があります。家賃以外の条件もしっかりと比較検討して、自分に合った物件を選ぶようにしましょう。
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