無金利ローンとは、借入時に金利がかからないローンのことです。家電や家具などの高額商品の購入や、旅行などの出費の際に利用すると、まとまった現金を用意する必要がなく、お得に購入することができます。
しかし、無金利ローンには、メリットだけでなくデメリットも存在します。この記事では、無金利ローンのデメリットについて、詳しく解説していきます。
無金利ローンのデメリット
無金利ローンのデメリットは、大きく分けて以下の3つです。
金利がかからない分、商品価格が上乗せされている可能性がある
無金利ローンでは、借入時に金利がかかりません。しかし、その分、商品価格に金利分が上乗せされている可能性があります。
例えば、無金利ローンを利用せずに現金で購入した場合の価格が10万円だとすると、無金利ローンを利用すると、10万円の金利を負担しなくて済みます。しかし、他の販売店で一括支払いだともっと安く(例えば9万円など)で買える可能性があります。
無金利ローンを利用する場合、商品価格が適正かどうかをよく確認しておくことが大切です。
高額商品を買ってしまう可能性がある
無金利ローンを利用すると、毎月の返済額を抑えることができますが、毎月の金額の小ささが重視され、購入のハードルが下がります。無金利ローン対応の場合は、心理的に支払いの負担を感じづらくなる点には注意が必要です。
必要性の低いものを買ってしまったり、上位グレードの商品を買ってしまう可能性もあります。本当にその商品が必要かを再度考えるようにしましょう。
返済が遅れると、延滞金が発生する
無金利ローンでも、返済が遅れると延滞金が発生します。延滞金の額は、ローン会社によって異なりますが、一般的に、年率15%~18%程度です。
例えば、12万円を12回払いで返済する場合、無金利の場合は毎月の返済額が1万円です。返済が1か月遅れると、延滞金として125円(1万円 × 15%/年 / 12)が発生します。
そのため、無金利ローンを利用する場合、返済を遅れないように注意することが大切です。
無金利ローンの仕組み
無金利ローンの仕組みは、大きく分けて以下の2つです。
- ローン会社が金利を負担する
- 商品価格に金利分を上乗せする
ローン会社が金利負担
1つ目の仕組みは、ローン会社が金利を負担するというもの。ローン会社は、貸し出したお金から金利で利益を得ています。しかし、無金利ローンでは、金利を負担することで、新たな顧客を獲得したり、リピーターを増やしたりする目的があります。そのため「1ヶ月だけ無金利」などのものが多いです。
無金利ローンが可能なのは、ローン会社や商品の販売店が新たな顧客を獲得したり、リピーターを増やしたりするなどのメリットがあるためです。
例えば、ローン会社は、無金利ローンを利用することで、新たな顧客を獲得することができます。また、無金利ローンを利用した顧客が、商品やサービスを気に入って、リピーターになる可能性もあります。
そのため、ローン会社は、無金利ローンによって得られるメリットを、金利を負担するコストを上回ると判断して、無金利ローンを提供しています。
商品価格に金利分を上乗せする
2つ目の仕組みは、商品価格に金利分を上乗せするというもの。
無金利ローンを利用すると、借入時に金利がかかりません。しかし、その分、家電量販店やメーカーなどの販売店が金利を負担しています。販売促進するための方法として金利を負担しているという仕組みです。
ここの商品で見ると安く買えるケースもありますが、金利は商品の価格に含まれているということになります。
販売店が利幅を削っているか、商品価格が高くなっているかのいずれかです。
無金利ローンのデメリットまとめ
無金利ローンを利用すると、まとまった現金を用意する必要がなく、お得に購入することができます。しかし、金利がかからない分、商品価格が上乗せされている可能性があることや、返済期間が長くなると、総支払額が増える可能性があること、返済が遅れると延滞金が発生することを理解しておくことが大切です。
無金利ローンを利用する場合、購入する商品が高くないか、不必要に上位のモデルを選んでいないかに注意するようにしましょう。
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