マンション管理士は、マンション管理組合の運営や管理業務の適正化を図る専門家として活躍できる資格です。しかし、その一方で「マンション管理士はやめとけ」という声も聞こえてきます。
今回は、マンション管理士をやめとけといわれる理由と、逆に向いている人、そしてなるための方法について解説します。
マンション管理士をやめとけといわれる理由
マンション管理士をやめとけといわれる理由は、大きく分けて以下の3つです。
- 難易度が高い
マンション管理士試験の合格率は7〜9%と、国家資格の中でも非常に難易度が高いです。そのため、勉強に時間や労力をかけても合格できない可能性が高いと懸念されるのです。
- 仕事がきつい
マンション管理士の仕事は、マンションの管理組合の運営や管理業務のサポートが中心です。そのため、住民からの要望やクレーム対応、管理会社の監査など、さまざまな業務をこなさなければなりません。また、住民同士のトラブルの仲裁や解決にあたることも少なくありません。
- 稼げない
マンション管理士の平均年収は、400万円前後といわれています。難易度の高い資格を取得するのに比べると、年収が低いと感じる人もいるでしょう。
マンション管理士をやめとけといわれる中で向いている人
マンション管理士をやめとけといわれる中でも、向いている人はいます。具体的には、以下の条件に当てはまる人は、マンション管理士の資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。
- 不動産業界や建築業界で働きたい人
マンション管理士の資格は、不動産業界や建築業界で働く際に有利になります。マンション管理会社や不動産会社で管理業務主任者として働いたり、マンションの売買や賃貸の仲介を担当したりする際に、役立てることができるでしょう。
- マンションの管理組合の役員になりたい人
マンション管理士の資格は、マンションの管理組合の役員になる際に役立ちます。マンション管理の専門知識を身につけておけば、管理組合の運営を円滑に進めることができます。
- マンション管理の勉強が好きな人
マンション管理士試験は難易度が高いですが、勉強すればするほど面白く感じるようになるものです。マンション管理の勉強が好きな人であれば、きっと合格までの道のりも楽しめるでしょう。
マンション管理士になるための方法
マンション管理士になるためには、マンション管理士試験に合格する必要があります。試験は、年に1回、1月に実施されます。
試験の受験資格は、以下のいずれかに該当することです。
- 大学または高等専門学校を卒業した人
- 大学または高等専門学校に在学中の人
- 大学または高等専門学校を卒業した後、実務経験が5年以上ある人
試験の科目は、以下の7つです。
- マンション管理法
- マンション管理適正化法
- 建築基準法
- 民法
- 行政法
- 会計学
- マンション管理実務
試験は、7つの科目すべてに合格する必要があります。
試験の難易度は、7〜9%の合格率が示すように、非常に高くなっています。そのため、合格を目指すためには、試験対策をしっかりと行うことが大切です。
試験対策には、以下の方法があります。
- 独学で勉強する
- 通信講座を受講する
- 予備校に通う
独学で勉強する場合は、テキストや問題集を活用して、自分で勉強計画を立てて勉強を進めていく必要があります。通信講座や予備校に通う場合は、プロの講師から指導を受けながら勉強を進めることができます。
まとめ
マンション管理士は、難易度が高い資格ですが、向いている人であれば、やりがいのある仕事に就くことができます。マンション管理士を目指すかどうかは、自分の条件や目標をよく考えて判断しましょう。
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