「MOS資格を持っていることが恥ずかしい」という声を時々耳にします。
しかし、本当にそうでしょうか?この記事では、MOS資格の就職活動での位置付けを明らかにし、その真の価値を探ります。
MOS資格は恥ずかしい?
MOS資格は、WordやExcelなどのMicrosoft Officeソフトの操作スキルを証明する資格です。日本では最もメジャーなパソコン資格のひとつで、多くの企業で就職や転職の際にアピールポイントとして用いられています。
しかし、MOS資格を取得した人の中に、「MOS資格は恥ずかしい」と感じている人もいるようです。その理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- 難易度が低く、誰でも簡単に取れる資格だから
- 試験勉強が実務に結びつかないから
- 就職や転職に有利にならないことがあるから
私の考えを述べると、MOS資格の取得そのものは恥ずかしいことではありません。ないよりもあったほうが間違いなく良いと思います。
ただ、MOS資格を大きなアピールポイントにできると考えるのは間違いです。あくまでも就職活動は相対評価で、取得が簡単な資格そのものが評価につながる可能性は低いでしょう。
例えばTOEICで600点(取得が比較的簡単)を取っていても大きなアピールにならない一方で、例えば800点以上(取得が比較的難しい)であれば一定の評価を受けるのと同じ考えです。
MOS資格を履歴書に書くべきかどうか
MOS資格を取得したからといって、履歴書に書かなければならないわけではありません。MOS資格は、あくまでも自分のスキルや経験を証明するための手段のひとつです。他の資格やスキルの方が、よりアピール力がある場合は、そちらを優先して記載したほうがよいでしょう。
MOS資格を履歴書に書くべきかどうかは、応募する仕事内容や、自分のスキルや経験と照らし合わせて判断する必要があります。
例えば、事務や営業などで、WordやExcelなどのオフィス系ソフトが使えることが評価ポイントになると思った場合は、書くと良いでしょう。最低限のスキルがあることを証明し、採用担当者に安心感を与えることができます。
一方、ITエンジニアやプログラマーなど、専門的なスキルが求められる仕事に応募する場合は、MOS資格の取得だけでは、アピール力は低いでしょう。その場合は、MOS資格に加えて、他の資格やスキルを取得しておくとよいでしょう。
MOS資格は、取得すれば必ずしも就職や転職に有利になるわけではありません。しかし、パソコンスキルの基本を身に付けるための有効な手段であり、適切な場合は履歴書に記載することで、アピール力アップにつながるでしょう。
コメント